家庭教師という仕事

新潟市の個人家庭教師sacaueです。

今日は私が家庭教師として心がけている、”誠実な家庭教師”について記事にしてみました。

家庭教師業界の現実

家庭教師とは実に曖昧な職種です。その定義が未だにはっきりしていない故に、例えば自分の弟を指導した大学生もある意味「家庭教師歴あり」を名乗れてしまいます。

さらに、プロ家庭教師の定義の曖昧さはもっと著しく、ある派遣会社では、今迄指導歴ゼロの社会人が本業の仕事帰りに依頼された中学生のお宅を訪問し指導する際にも、「プロ家庭教師の高時給」で雇われている現状があるようです。

そして派遣会社の多くも(良心的な会社もあります)、「お子さんと相性ぴったりな教師を派遣します」といいつつ→実際は近所に住んでいるスケジュールが空いている教師を派遣する場合がほとんどのようです。スケジュールが合うという意味ではある意味相性ぴったりですが…。実際、派遣に登録している家庭教師には、「〇〇区・中学〇年生・〇曜日・19:00以降・時給〇〇円・ご希望の方は返信ください」というメールや電話がかかってきます。

お子さんに投資したいご家庭にとって、いわば見えないブラック業界になってしまっているんですね。

信頼される先生を目指して

いろいろ経緯を経て、私は個人で家庭教師をする道を選んだわけなのですが、一職業として自覚を持ってやっていくために、私なりにこだわっている点がいくつかあります。

今回はそのうち4つを挙げてみます。

知識と教える技術は全くの別物であると自覚する

以前家庭教師を依頼ていた方から乗り換えで依頼を受けることがよくあります。

最初の指導で言われるのが、「〇〇大学(某有名大学)の先生とは教え方が全然違って分かりやすい」ということです。
もちろん自分の教え方にまだまだ満足していませんが、家庭教師なんて誰でも出来るだろうと思ってバイト感覚でしている教師の指導技術には絶対負けない自負があります。

多くのアルバイトの家庭教師さんが誤解している点ですが、家庭教師の指導力=知識や学力、ではなく、家庭教師の指導力=あくまで指導力なんです。

自分が分かる勉強と、性格もタイプも違う相手が分かる勉強では全く次元が異なります。

これには経験も重要ですが、日々自分の指導力と向き合い探求することが大切です。

情報収集を欠かさない

新潟県の高校入試も日々調整されています。
家庭教師を依頼される方の多くは中学生の生徒さんです。

誠実な家庭教師であれば、生徒さんの合格のため入試の研究を欠かさないはずです。

以前、これまた派遣家庭教師からの乗り換えで依頼を受けた新潟市の中学3年生の話ですが、ある日内申点を含めた受験対策の詳細を説明すると、「え?前のカテキョの先生は、『結局本番で500点取ればいいわけだよ』って言ってましたけど…」なんて言ってたことがありました。その子の学校は内申点:学力検査が4:6の学校だったので唖然としましたが…(最終的にその子は担任の先生に絶対無理だと言われた高校に合格しました)

理想論も大事ですが、その子の将来を考え受験とそのための対策をじっくり練るのも家庭教師の大事な仕事だと思います。

自分は週1or2回しか来れないことをわきまえる

よく、「たった1回の指導で〇〇点アップしました〜」なんてプロフィールを見ることがあります。しかしそれは大抵教師の技術ではなく、その子の埋もれていた才能の突然開花です。私の指導でも経験ありますが、そのような子は何かが繋がっていなかっただけ、その教科に何かの偏見を持っていただけというケースが多いようです。

ですが成績の伸び悩む子のほとんどは勉強の習慣に問題があります。

それで誠実な家庭教師は主に、その子が一人で勉強をする時間に気を配りプランを立てます。普通に考えたらそうですよね。

家庭教師と勉強する時間なんて週にほんの1〜2時間です。1週間の他の時間いかに過ごすかで指導効果は5倍にも10倍にもなるわけですから…

申告は当然する

一見指導とは関係ないようですが…「お小遣い感覚」ではなく「一つの仕事」であるという意識を教師自身が持つために、とても大事な点と考えています。

社会人家庭教師(経験有無にかかわらず大抵プロと呼ばれる)は派遣では業務委託、個人では事業所得にあたるため、申告が必要です。

しかし、ほとんどの家庭教師は税金の申告をしていないようです。(他の職種の方には当たり前の話かもしれませんが…これまた悲しい話です。)

「知らなかった」という教師もいるかもしれませんが、その程度の知識といい加減さで家庭教師という仕事を行うこと自体、真剣さを疑います。

私も青色申告を一生懸命勉強し申告していますが、プロと名乗るからにはその程度の常識は最低限守るべきだと考えています。

新潟市でも、真剣に生徒さんと向き合える本当の家庭教師、プロ家庭教師が増えることを願います…とか偉そうなことを言ってしまいましたが、まずは私がそうなれるよう頑張ろうと思います。私の家庭教師の指導方針はこちらの記事をご覧下さい。

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