新潟県の公立高校近年の入試問題の傾向と対策(令和5年度版)

今日は、2022年3月に行われた新潟の県立高校入試の傾向をお話ししたいと思います。2023年3月の入試でお役立てください。一つ注意点ですが、2022年3月の分析をするものであって、2023年が同様の形式で出題されることを予想したり保証したりするものではありませんので、近年の傾向を把握する目的でお読みください。

また、内申点との兼ね合いもありますので、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
新潟市内の公立高校の受験の学校別情報はこちらをご覧下さい。

まずは令和4年度(2022年3月)の新潟県立高校入試の平均点と近年の傾向

国語52.6(前年56.6)
数学45.4(前年53.7)
英語41.3(前年53.7)
社会55.2(前年55.7)
英語41.3(前年53.7)
5教科249.5(前年276)
でした。新潟の高校入試の傾向として、平均点が50点になるように作られています。合計点の平均は狙い通りという感じでしょう。一方、数学英語の平均点が低く、英語においてはここ数年で最も低い平均点になりました。この点は後ほど後述します。

新潟県国語の入試問題の傾向と対策

前年の傾向から大きく変更された点はありませんでした。新潟県の入試は例年大問1で漢字10問だけで20点配分されています。まずはここを1問も落とさないことが重要です。前年とこの年において、大問2が短い評論文ではなく、文法や敬語知識の問題が出題されるようになりました。それ以前は文法知識の配点はかなり低かったので捨てる生徒さんも多かったですが近年は文法対策も必要な印象です。また、同じく前年とこの年で出題されているラストの問題は、問題文の評論文と同じ著書の別のパートが出され、それら2つをもとに筆者の考えを120字以内でまとめる問題が出題されています。継承されていくかは分かりませんが、この形式にも慣れておくと良いかもしれません。

新潟県数学の入試問題の傾向と対策

数学も前年とは大きな変更点はありませんでした。前年と同様に先生と生徒の対話形式の問題が一つの大問で採用されています。共通テストの問題形式の流れを汲んだものと思われます。対話の流れを短時間でしっかり掴んで、その流れに逆らわずに解いていく練習が役立ちます。また、10年ほど前は大問1は12問でしたがその後10問、そして近年は8問になっています。その分一問当たりの配点が高くなりました。それで、大問1では1問もミスなどで落さないことがとても重要です。

新潟県英語の入試問題の傾向と対策

英語では、大問4の長文問題が二人の生徒からALTへの手紙という形のものでした。こちらも狙っているのかはわかりませんが、共通テストで見られる形式のものとなっています。色々な形式の英文に慣れることが重要になっています。近年の傾向としては、英作文に以前よりも重きが置かれている点や、全体の単語数が増加している点も目立っています。長文を読むスピードをきちんと時間を測って取り組む練習が求められそうです。

新潟県社会の入試問題の傾向と対策

社会は前年と大きな変更点はありませんでした。地理歴史公民からまんべんなく出題されました。前年を継承している点としては大問6が公民の内容から、ある学生が一つのテーマで収集した情報を考察する場面の内容が出題されています。単に用語の暗記だけでなく資料から読み取る力が試される問題です。学校で用いる様々な受験教材でも資料から読み取る問題が多く掲載されているのでそのようなものを十分に用いることがカギになりそうです。

新潟県理科の入試問題の傾向と対策

理科については大問3で実験中に生徒が会話する場面の問題が初めて登場しました。恐らく共通テストの問題形式の変化の流れを汲んだものでしょう。大問1では前年に続きさまざまな分野の融合問題となっています。近年の傾向のようです(以前は大問1から8まで全てがそれぞれ特定の分野に絞られた形式)。ですが、基本的な知識や解法には大きな変化はないので、全分野をの知識を着実に身につけていれば高得点を狙えると思います。

さいごに

最後に、入試直前は予想問題なども有効ですが、過去問での対策が最も効果的です。やはり1年温めて作った公立の問題は質が違います!過去問の取り組み方はこちらの記事をご覧下さい。

以上、2022年3月新潟県の高校入試の問題の傾向でした。お役立て頂けたら幸いです。

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